秀慈会-静岡県静岡市にて介護施設・療養型病床などを運営

医療法人社団秀慈会

医療法人社団秀慈会は、これから迎える超高齢化社会に向けて地域の皆さまが住み慣れた地域でいつまでも安心・安全に暮らせるためのシステム=「地域包括ケアシステム」の一端を担う医療法人です。静岡市内に1病院、1診療所、6介護・福祉施設を有しております。
萩原医院:診療所
白萩病院:在宅支援病院:地域包括ケア病床28床、在宅復帰療養病床32床、療養病床60床
萩の里:強化型介護老人保健施設:一般棟58床、認知棟42床
桃源の丘:小規模多機能型居宅介護、グループホーム(2ユニット、18室)
訪問看護ステーション、ヘルパーステーション、デイサービス、訪問リハビリテーション、居宅介護事業所、障害福祉サービス事業所

白萩病院
介護老人保健施設 萩の里

医療法人社団秀慈会の取組み

秀慈会は、国の方針に沿った医療・介護の取組みを目指しております。在宅復帰して家族の負担を最小限に抑えて家で過ごせるよう、『認知症』と『リハビリテーション』に力を入れております。職員を教育し、認知症やリハビリテーションに関して医学的研究・臨床を行い、常に新たな開発も挑戦して多方面から医療と介護の充実を図っております。

秀慈会の取組み五角形

1.急性期病院の『受け皿』施設としての役割

・白萩病院:医療レベルの高い患者の受け入れ
・萩の里 :在宅強化型老健としての受け入れ

 現在、秀慈会が力をいれている領域は、急性期病院からの『受け皿』施設として、療養型の白萩病院では医療度の高い患者を受け入れており、老健萩の里では在宅強化型として急性期病院から在宅復帰を目指す患者の受け入れを積極的に行っております。

2.治療する老健へのパラダイムシフト
『少量薬物療法によるBPSD併発認知症患者への治療』

 萩の里の認知症棟では、平成24年4月より新たな試みとして、重度のBPSDを併発している認知症患者を受け入れ、『少量薬物療法』を施行した上でBPSDを軽減、在宅復帰して頂いております。その後は、少量薬物療法に理解のあるかかりつけ医に引き継ぎ、各種在宅サービスを利用されております。
 ご家族がレスパイトを必要とすれば、ショートステイのご利用や再入所する等の流れを繰り返し、現在まで42人の重度のBPSDを併発している認知症患者を治療致しました。

3.看護師・介護士の教育

 萩の里では、認知症病棟での朝の申し送り時に、認知症について医学的なミニレクチャーを行っています。認知症に関する症状や侵されていく脳の部位を官房学的に繰り返し質問し、その場で暗記してもらいます。特に介護士も看護師の知識と同等叉はそれ以上の医学的レベルアップを図り、フロアに多くの医学的な目を持った職員を増やし、より細やかな医学的ケアを行います。

4.リハビリテーションの強化

 理学療法士や作業療法士による専門的リハビリテーションを行い、身体機能及び認知機能の向上を目指すとともに、大半の時間を過ごしている生活の場においても介護士が生活リハビリを行い、在宅復帰を支援致します。

5.研究・臨床及び学会発表・論文投稿の推進

 萩の里では、医師を始め介護市職員も積極的に学会発表や論文投稿を実施しています。特に認知症やBPSD、それに対応する少量薬物療法について症例を挙げ、日々新たな知識を培っております。

詳細は人材作りに掲載しております。

講演

6.人格向上に対する社内勉強会『社内木鶏会』

 平成24年1月より社員たちによる自主的な勉強会を実施しています。テーマは 『人間学』で、致知出版社より毎月発行されている雑誌『致知』を活用し、掲載される記事を題材に感想文を発表・意見交換会を行っています。
木鶏会の目的は:
 1) 職員一人一人の人生・仕事に対する意識を高め、人間力の向上を目指している。
 2) 組織内の交流を深め、他職種とのチームワーク向上、目標や方向性を一つにしていく。
"職員の人格向上に対する社内木鶏会の効用"

秀慈会の実績

1.萩の里入所後在宅復帰

 萩の里に入所してご家族が無理なく在宅復帰ができるよう、ニーズに応じた介護・リハビリテーションを行い、他施設や在宅サービスと連携することで、ご家族のニーズに沿った在宅復帰支援を行っております。在宅復帰後は、必要に応じて再度ショートステイや入所を繰り返しながら身体能力・認知能力の回復・維持の継続が可能です。

2.認知症・少量薬物療法にまつわる理解の強化

 萩の里では、平成23年秋から職員が『コウノメソッド』の勉強を開始しました。朝の病棟の申し送りの時間に、理事長によるミニレクチャーを毎日10分行いました。『コウノメソッド』とは、実際の介護現場で薬物を使用しながら、BPSDを軽減するために作成されたフローチャートです。これは難しい医学的理論の勉強ではなく、「現場」で症状を軽減するための診断法とその経験に基づいた治療法であり、認知症治療学の羅針盤と言えるものと考えます。コウノメソッドに沿って抗精神薬を投与することによって、過鎮静に対する予防も可能なので安心です。
**ここでいう『少量薬物療法』とは、一般的に精神病棟で使われている薬物療法とは別のもので、あくまで暴力行為などの周辺症状を落ち着かせつつも過鎮静にはならず介護がし易くなるように最小限の薬物量を調整し処方することです。

高度のBPSDを伴った認知症治療の基本原則

3.少量薬物療法により認知棟ショートステイ入所者数及び滞在日数の増加

 看護師や介護士が少量薬物療法について学習を開始してから1年後には、萩の里認知症ショートステイの入所者も滞在日数も約2.5倍増加した。

4.病院からの「受け皿」としての機能

 これまで、急性期病院や精神科病院から重度のBPSDを伴ったピック病やレビー小体型認知症の患者を42人受け入れました。少量薬物療法を実施して薬物量を徐々に減らしていくことに成功し、実際に在宅復帰をされました。

高度のBPSD患者の入所前の施設

5.少量薬物療法を施行した場合の利点と社会的効果

少量薬物療法を施行した場合の利点と社会的効果